ナントを出て、車の中で地図を見ていたら、なんとゲランドがナントのすぐ上にあることがわかった。
意味わかんない?
ゲランドの塩
これでどう?
最近では、日本にたくさん輸入されているので、ご存知の方も多いと思いますが、ゲランドはフランス最大の塩の産地。
塩田の広がる風景。
見たいねぇ…。
見たいわぁ…。
ちょっとの間、車を止めて悩みました。
ナントからすぐとはいえ、ゲランドは北。ラ・ロシェルは南。
以前は、することないねぇ、と二人でよくごろごろだらだらしていたものですが、私は今もそうですが、彼女は八面六臂の活躍ぶり。時間があまりない。
大聖堂の前のお菓子屋で買ったゲランドの塩生キャラメルを食べながら、南へ向かうことに。

こんなの。
口に入れた途端に溶けていく。
しょっぱ甘いのが大人の味。
ナントでよく塩生キャラメルを見ました。二人とも買っている時は全然意味わからず、ただおいしそうね〜というだけで。
日本のご近所の方々のお土産に5つ購入して、2つは勢いでフランスのご近所の人にあげてしまい、さらに今、これを食べながら書いているので、日本の方々の分は無くなっちゃいますね。気持ちはあったんだけど、ゴメンナサイ意志が弱くて。
私は、地図を見ながら道を指示していたのですが、いつの間にか熟睡。
ハッと目を覚ますと、外は真っ暗。
「もう、着く頃だね」
私が時計を見ながら言うと、
「それがさっきまで、ラ・ロシェルって行き先ずっと出てたんだけど、出なくなっちゃたんだよねぇ」
と呑気に彼女。
「え?」
道路を見ると、ポワチエという標識が目の前に。
反対方向である。
「言ったじゃーん!A83がぶつかったら、左でA10に乗るってー」
「知らない間に吸い込まれてたみたい。聞こうと思ったらよく寝てるみたいだったから」
起こしてよぅ、今さらしょうがないでしょ、などと言い合いながら、高速を降りて逆方向に乗り換える。
ずいぶんとロスしてしまい、思わずため息が出る。
二人とも、朝からサンドイッチ一個しか食べていない。
こんなに時間がかかると思っていなかったし。
ものすごくお腹が減っている。
私は空腹にとても弱い。
雰囲気の悪い車内でキャラメルを食べて耐え忍び、、やっとラ・ロシェルに到着。
街中に入っても、一方通行だらけで、何度やっても予約したホテルに辿り着かない。小さい街なのに、同じところをぐるぐるする。だから、教会の一本先を右、突き当りを左、そして、3本目を右。わかんないよぅ。何度、同じとこ走れば気がすむの。ホラ、ちょっと地図見なさいよ。えっ、どこどこ?
だから地図の読めない女は嫌だと男みたいなことを考える。
この迷った時間があったら、ゲランドだって行けたのに…。
イライラが限界に達し、私はもう降りましょうと言う。ホテルの前に駐車できるかもわからないし、これなら歩いた方が早い。
車を止めて、キャリアケースをゴロゴロと石畳に突っかからせながら歩き出す。
ホテルに到着。
ここのホテルのフロントは、9時に閉まると書いてあったので、あせってもいたのです。
感じの良いムッシューが応対。暖かいゆったりとしたロビーで、サボテンのようになっていた心が少し和む。
荷物を部屋に置くと、すぐに外出。
門の鍵ももらっているので、後は何時に戻ろうと大丈夫。
港の方へプラプラと歩いていく。
街がとても中世の雰囲気を残していて素晴らしい。それに、大航海時代の雰囲気が漂う。想像以上に美しい街。

市庁舎前の広場。
ライトアップされてとても綺麗。

中は中世の雰囲気が漂い、南国の木が植わっているのが、またエキゾチック♪
私たち二人だけ。声が中庭に反響している。そして、広場から聴こえるバイオリンが否応なしに盛り上げる。
うまく写真が撮れなくて残念だワ〜。
回廊のモロッコランプのような明かりとか、中世の図書館に合いそうな窓とか、もう、ど真ん中の好み。幻想的な絵本の世界にいるようです。

塔の中にいるターバンを巻いた中東の男の像もカッコイイ。頭の上に、鳩が止まってました。
カカオやコーヒーや香辛料の貿易で栄えた感じがよくわかります。
港までもうすぐだったけれど、途中レストランが軒を連ねていて、匂いの誘惑に逆らえず、先に空腹を満たすことにする。
店内より、外で食べている客の方が多い。
フランス人は、外で食べるのが大好き。それに現在、多くのヨーロッパの国が店内での喫煙を禁止しているので、喫煙家のフランス人は、かなり寒くても外で食べる。フランスはジタンの国なので、煙草の香りもきつめ。
外に空いているテーブルを見つけて座り、コースメニューを頼む。

私の前菜
海老のサラダ
コレ、細かく切った野菜がとても美味しい。ハーブ使いが抜群で、簡単そうで自分では作れない味。でも、一瞬で食べ終わっちゃう。すごく軽くて、一層お腹が減る。

彼女の前菜
魚のスープ
これも複雑な味でおいしい。こっちは結構ボリュームがあった。
カメラを渡して撮ってもらう。暗いので、なかなかうまく撮れず。もっとピント合わせてと再度要求。「なんで写真なんか撮るの?」と訊かれる。ドキッΣ(・ω・ノ)ノ今まで、一緒に何度も旅行し、星付きレストランでだって食べているのに、写真なんか撮ったことない。ブログに載せるからなんて恥ずかしくて言えない(/。\)イヤン!ハズカシイ 一応私の認識では、クールビューティな女はブログを書かないということになっています。特に小説は…。
ダイエットをしているから、その記録だと言うと、「あんなにキャラメル食べて?」と訝しげな声を出し、私にカメラを向ける。ドキドキッ ΣΣ(・ω・ノ)ノそれ以上追求しないでぇ、、

私のメイン
これは想像通りの味。
日本と違いこちらでは、ウニはもちろん、ホタテもとても高い。味付けにちょっぴりカレーやサフランを使っているようでした。おいしかったけど、量が少なくて、ちょっと哀しい…。

彼女のメイン
魚はメルラン、鱈科の魚。
とてもボリュームがあり、味も良い。
二人で分けて食べたからいいものの、ずいぶんボリューム差がありました。値段は同じなのになぁ…。

これは二人とも同じものを。
小さく見えますが、量があります。超甘、コッテリ、濃厚で、脳にビンビンときました。これで最後に、無理やり腹一杯になった感じ。
でも、この頃には二人ともさっきの仲違いなど完璧に忘れて、饒舌に。
食べ物さえ切らさなければ、私たちはとても仲がイイ(笑)
気づいたらもう11時。
狭い路地を抜けると突然、港の風景が広がった。
旧港の入り江の要塞がライトアップされて、

息を呑む光景。

素敵過ぎ。

でも、これでは皆さんに伝わらないのかな。
あぁ、ホント、残念です。
特別な磁場がある。
一目惚れします、本当に。
要塞好きなので、かなりの数見ていますが、この配置は素晴らしい。
港に面した所には、海鮮レストラン、カフェがずらりと並んでいます。
11時過ぎているのに、まだたくさんの人たちがカフェの外のテーブルに座ってガヤガヤ喋っている。
私たちも席について、ワイン(彼女は飲まないので、紅茶)を飲みながらぼーっと見とれていました。
それから、夜中に旧市街の美しい街並みを見ながらプラプラ帰る。

大時計塔
18世紀に造られたもの。これもステキね♪
ホテルに到着すると、ホテル前の駐車場が空いていて、彼女が車をここに移動させた方がいいんじゃない?と言う。
一瞬そうかなぁと思ったけど、また車まで歩くの面倒だし、それに、彼女が道をまだ覚えてなくて、またぐるぐるさせられては、たまらんと思う。(私は飲んでいるから、運転してはいけませんからね)
お酒を飲むと細かいことが気にならなくなっちゃうし、二人だとどうしても気が少し大きくなってしまい「ダイジョブ、ダイジョブ〜」と手をひらひらさせながら、ホテルに戻ったのでした。
ああ、この時彼女の言うことを聞いていれば……。